『影山鍼灸整骨院』で小学校の理科室以来の再会が…
そう、人体模型!とおる君…と名前もついているそうで(笑)。
他にも足首、手の模型があり、施術後、それらを使ってどこをどう痛めて、どこをどう治療したのかを説明してくれるのです。
「トラブルが解消すれば終わり、でなく、痛みや不調の原因を理解してもらい、患者さんと一緒に治すことをモットーにしています」と、きっぱりした口調の院長・影山大造さん。
この業界に入る際「施術を通じてスポーツに携わりたい。そしてスポーツを通じて地域医療の発展に取り組みたい」という熱く想ったそうですが、実は接骨院の印象はイマイチだったとか。
「学生時代、サッカーで痛めた腰を診てもらった時に先生の説明に納得がいかず、治った感覚もなく、がっかり。
また整復を学びに専門学校へ通っていた時には接骨業界のアバウトさを見てしまい、辞めようと思ったこともありました。それでも、自分がきちんとやればいいじゃないか、と気持ちを奮い起こして柔道整復師の資格を修得。
直後、東洋医学の方面からアプローチするのもいいのでは、と、鍼灸の技術も修得しました。症状によって鍼灸のほうがいいこともあり、結果、よかったと思います」
と言いながらも、まだ施術に納得がいかなかった影山さん、間接調整(間接を包んでいる袋=間接包にアプローチ)に興味を覚え、講習会に通って修得。ようやく納得のいく施術ができるように。
しかも「西宮で間接調整をできるのは、私だけというのが何よりの強み」とおっしゃいます。
現在、影山さんは鳴尾高校の女子バスケット部のトレーナーとしてチームの体調管理を引き受けています。
実は鳴尾は母校で女子バスケの顧問は、昔の担任だとか。「独立する前、20代後半に先生を訪ね、選手の治療を任せてほしいと申し出たんです。昔から先生の指導は本格的で、女子バスケは全国レベル。そこで私が得た技術を役立てたいと思って」。
突然の申し出に、先生は戸惑い、しばらく腕試しをしたようで、生徒がケガをしたら「なぜそうなったか。なぜ、そこを痛めるのか。どうしたら痛めずにすむのか」と、しつこく尋ねられたそうです。
「それらに丁寧に応えていくうちに認められたんですよね」と当時を振り返る影山さん。
そしてトレーナー経験から得た知識や技術を、スポーツをするしないを問わず、幅広く、多くの方に活かしたい…という想いから『あなたの健康の為のトレーナーになります!』というキャッチコピーが生まれたと言います。
「あ、でも、これだけは言っておきます」と前置きをして
「うちは患部を揉まないし、ポキポキ間接を鳴らすこともしません。そういうのを求めている人は、よそへどうぞ」と。
「そして100%保健治療は受け付けていません」と。
つい融通がきかず、高飛車…と思ってしまいそうですが、いえいえ。
というのも保健治療のみとなると治療範囲が患部だけになるので、原因がそれ以外の箇所だった場合、根本的な治療ができない恐れがあるから。
真剣に患者さんの体を思い、良心的な自費施術をおこなっているというわけです。今年は二軒隣に施術用個室とストレッチスペースを完成。ますます充実した治療、予防指導ができるようになります。
そして「スタッフをもっと増やし、いつの日か地域の公立中学、高校の部活に介入し、スポーツをやる子供たちにしっかりケアすることの大切さを、浸透させたい!」と語影山鍼灸整骨院 人体模型る影山さん。その夢が叶う日もそう遠くなさそうです。