マンションの一室、友達宅を訪ねるような気軽さで、「ハロー」と言いながらやってくる子供たち。「ハーイ」と迎えてくれるのはテキサス出身のベッキー先生。
1クラス3〜6人制のグループレッスンで月謝は8640円(教材費別途)。取材日には幼稚園児が3名、楽しそうに絵本を読んでもらったり、単語を言い当てたり…。
教室内はオールイングリッシュ。テキサス出身のベッキー先生は時折、生徒の日本語が飛び出すと意味を理解してくれたうえで「ノージャパニーズ」と、軌道修正をしていました。
「特に英語の教師歴や留学経験もないです。しいていえば海外旅行が好きで、行った先でもっと会話ができればいいなぁと私自身が思っていたぐらい」とおっしゃるオーナー・内田智子さん。
そんな彼女が英語への関心を深めたのは、テレビ番組で英語教育の魅力にふれ、長女をインターナショナルの保育所に入れたのがきっかけ。
外国の子供が母国語として英語を修得するように、幼い長女が会話を理解し、簡単な読み書きまでできるようになることに感動を覚えたと言います。
ところが卒園生ママによれば、身についた英語も、小学校へ行ったら忘れてしまうとのこと。それはもったいないと、英会話教室を探していたところ、知人から「理想の教室を自分でやったほうが早いのでは?」と言われたのがはじまり。
今年で10周年、三人の娘さん達も生徒として通い、英語好きに育ったそうです。
そこでネイティブな先生が教えてくれる英会話教室がいくつもあるなか、『Red Gate英会話教室』の魅力を尋ねると「まず先生がコロコロ変わることなく、いつも同じネイティブの先生が教えてくれること。
そしてダブル担任制で会話力だけでなく文法もフォローしている点かしら」と内田さん。ベッキー先生は日本での英語教師歴が長いベテランで、しかもこの地域で子育てをしている母親でもあります。
内田さんもこの地域の小学校、中学校に通う子供がいて、リアルに現状の学校の英語教育を把握している母親。それゆえ、学校の方針に応じて教室の指導法も変えていっているのも、人気の秘密のよう。
「うちのメソッドは『言えるが先、知るは後』。
とにかく英語を幼いうちからたくさん聞いて、発音してもらう。意味は、中学でイヤというほど説明を受けるはずなので。そこで初めて「あ、これ教室でやってたやつ」と気づいた時にはしっかり理解できてると思うんです。
つまり、聴こえたままの音を再生する能力が高い幼い間にフォニックス、アクセントを習得できるように指導しています。加えて、最近の英語教育の傾向から、早めに文法にも触れたほうがイイと思うようになり、ベッキーの会話教室の後、私が書いたり訳したり、文法を教えるダブル指導を始めました」と内田さん。
「今年、英語力を活かして、インターナショナル色の強い希望の高校に入学した長女ですら、この教室でやってたことの意味がなるほど!と理解できたのは、中学からだと。
でも、本当にやっててよかったと実感するのは、これからだと思います。英語ってそんなものだと思うんです」と。
ただ、小学校での英語指導が年々、早くなってきたことに対しては不安を感じているよう…「英語は出合い方次第で好き嫌いがわかれ、一度嫌いになったらなかなか上達しないもの。
早くから点数をつけられてしまうようになると、英語嫌いが増えそう」。ここならきっと英語と楽しく出合い、つき合えるんだろうなぁ。カルタとりに興じている生徒の姿を見て、羨ましく感じてしまいました。