「あら?」。3年前、取材でうかがった時には薄暗く秘密のアジトのような雰囲気だった『足道』が一新。明るく爽やかな雰囲気に驚きました。
「前まではここを『ミーナトーボ』の平原さんと交互に使っていたのですが、今回、リニューアルして二店舗併設にしたんです。
どちらも女性中心に健康と美を追求する場なので平原さんとふたりで模様替えしました」と笑顔の今井祐子さん。
しかも平原さんが小柄で娘役のようで、並ぶとThe宝塚!(笑)
残念ながらそれはハズレですが、かのユニチカのバレー部でバリバリ活躍されていた今井さん。
その後、クラブチームへ移籍すると同時に地域のママさんバレー部に監督兼選手として所属。
指導者という立場になったのがきっかけで、それまで以上に体のケアに興味を持つようになったのだそう。
「体調を崩した際、病院で西洋医学の見解で診てもらうのと同時に東洋医学の治療を導入すれば、より早く治ることを体感。腕一本で体の調子を整えることに魅力を感じて…」中国人の先生のもと、弟子入りして本格的に中国の足つぼマッサージを学びました。
実際、ここの施術ですっきりしたという声、よく聞きます。けやき散歩道の「ループ」のオーナーも通っていると言っていたような…。
肉体を使う仕事で疲労した体も、ストレスでボロボロになった体も、今井さんのゴールドフィンガーにかかれば、すっきり。
と、頭でわかっていても「やりましょう」と言われて、固まる私。台湾で強烈な足ツボマッサージを受けて、七転八倒した記憶が消せず…今回は体験はせず、お客さんの施術風景を取材させてもらいました。
足の裏には内臓とリンクするツボ(正式には反射区と呼ぶそう)が多数存在していて、少し触るだけでいろんなことがわかるといいます。
そこをもみほぐしていく施術上、肝心なのは、押し加減。痛いのが苦手かどうかを探るために、最初に心臓のツボを押して反応を見ます。
「痛いのが苦手な人に、テレビで芸人さんがのたうち回っているような指圧はしませんよ。でも本当にコンディションが悪いと、撫でるだけでも痛みを感じるものです」と言いながら、お客さんの片方の足裏を5分ほど揉んでいるうちに、あれ?かなり足首の太さが変わってきました。
血流がよくなるので、むくみには効果てきめんだそうで「本当はこんな細かったのね」と施術後の足に見とれる人もいれば、座骨神経痛が緩和されたと喜ぶ人がいたり…。
施術後、水分をしっかり飲んで、体内の老廃物を尿と一緒に排出すれば、すっきり!「皆さん、血行がよくなって顔色がよくなるだけでなく、笑顔で帰って行かれるのを見るのが、やりがいです」。
今井さん自身、プライベートで入院中のお父さんの足をマッサージしたり、夜泣きするお孫さんの足裏をなでたり…。年齢や体調、病状に関係なく、足の裏から癒しパワーを注入できることを身を以て体験しているから、施術にブレがありません。
「本来、体調が最悪になる前に来てもらうのが理想ですが、無理なら、家でゴルフボールでコロコロしたり青竹踏みをしたり。私の施術法を見よう見まねで入浴中にやるのも効果的ですよ」と、通院をすすめるだけでなく、セルフケア法を教えてしまうのが、これまた彼女らしい。
そして何より今井さんの満面の笑みがパワーを授けてくれるよう。台湾の絶叫体験とは別物だとわかった今、一度ゆっくり施術を受けてみたいと思いました。