創業５周年の「やきとり酒場　花」。花はオーナーの中島花子さんの名前ですが、お店の名物のセルフやきとりとは一体どんな焼き鳥でしょうか。

セルフと言うだけに、卓上で自分で焼くのですが、通常はサムギョプサルに使う石焼プレートで焼くとのがミソ。ジンギスカン鍋のようにスリットがあるので余分な脂を落としながらヘルシーに食べられるのです。鶏は花子さんが食べ比べて決めた、さつま知覧鶏。「二時間飲み放題を付けたコースを2500円から三種類用意している（写真はBコース3000円）ので、家族連れやグループでワイワイ楽しまれています。自然豊かな環境で450日、手塩を込めて育てられたさつま知覧どりは、香ばしくジューシーで。開店当初から使ってますが、最高ですよ」と花さん。そしてやきとりと一緒に食べたいのが一品料理。それを目当てに来られるお客さんも多いのです。そもそもまかないで花さんが食べていた手料理を見たお客さんが食べたいという声から始まったそうで、今では常に30種類以上用意。しかも常連さんが飽きないようにと、定期的にメニューを変えています。

気になるものを挙げ出すと切りがありませんが、特に蒸し豚、キンパは人気だそうで売り切れ御免の品。あればオーダーしたいもの。

メニューや石鍋でお気づきかと思いますがこのお店は韓国料理がベースです。日本語を学びに中国の吉林省からやってきた花子さんが、故郷で食べていた家庭料理を再現しているのです。中国なのに韓国料理?と不思議に思いましたが、吉林省は広い中国の東北部、韓国の文化が色濃くて、主なる言語も韓国語なのだそう。日本に来て28年になる花子さんがお母さんの味が恋しくて再現した家庭料理ですが、日本人の口にあうようによりおいしくアレンジされています。人気のキンパも鶏ミンチや焼肉が巻いているので食べ応え抜群。コロナで時短営業を強いられた時から始めたお弁当の販売（前日までに電話予約が必要）もミンチキンパ弁当800円、焼き肉キンパ弁当900円に人気が集まります。また、鳴尾の八幡神社で定期的に開催される鎮守の杜市にも積極的に参加しているので、そこで花子さんのキンパやトッポギを初めて食べたというファンも増加中なので、まだお店を訪ねたことのない人はそちらも要チェック。きっと美味しさだけでなく、花子さんの初対面でもあっという間に打ち解けてしまう包容力のある優しい雰囲気も魅力的だと思うはず。味も人柄もプライベートで出産時からのママ友である私が自信をもって保証しますよ。
※価格はすべて税込