「美味しい唐揚げ」で、すっかりおなじみの『こまつのポテカラ屋』。
オリーブの木が印象的なテイクアウト専門の店構えは、おしゃれなキッチンカーの風情。窓口でオーダーしてしばらくそばに用意された椅子に腰掛けて待っていると、揚げたて熱々が手渡されます。
「うちの唐揚げが美味しいのは、手作業で衣をひとつひとつしっかりつけたお肉を高温の油でからっと揚げるから、でしょうか。熱々はもちろんですが冷めても美味しいのが自慢です」と安岡実沙店長。冷めても美味しいそのわけは、しっかりしたベースの味付け。生姜や果汁を配合した醤油に肉を1日漬け込むそうなのですが、その醤油がポイント。この店のオーナーは西宮北口で燻製バルを手掛けていて、その店で作られる燻製醤油なのです。頬張ると、ジュワッと広がる醤油味と独特の香りはなるほど、この店ならではの個性です。
実は笠屋町に1号店があって、『こまつのポテカラ屋』は2号店。この店のスタッフは安岡店長をはじめ、料理が手慣れた主婦がメイン。注文のたびに、美味しい揚げどきの温度と時間をしっかり管理しながら、揚げたてを提供しています。手が空いたら具材の衣づけをしたり、とスタッフの手際の良さに目が釘付けになります。しかも唐揚げ専門店といいながら、実はポテトサラダやだしにぎりなるサイドメニューやお弁当も人気なので、ご飯を炊いたり、ジャガイモを剥いたり、茹でたりと大忙しですが店長もスタッフも、笑顔で楽しそうに切り盛りしています。家で台所に立つ時と同じ感覚で、より美味しいものを提供しようとしている姿勢が素敵です。
お弁当の注文が多い理由は、お値段と内容を見れば納得。唐揚げ弁当 は胸肉を使った「むねスティック」と「ももから」の2種あって、どちらも600円。マシマシと呼ばれる大盛でも800円。マシマシにすると「むねスティック」なら15本、「ももから」だと9個も!がっつり食べたい人は大喜び。丼メニュー500円も人気です。
唐揚げだけでもご飯がすすむのに、罪づくりなのがお弁当に盛られた「だしご飯」。だしを入れて炊いたご飯なのですが、ガス釜で炊いているので、おこげもあって、香ばしく、食欲を一層かき立てます。「家でこの味は真似できないとよく言われます」と安岡店長。そしてもう一品、ハマってしまうのがポテトサラダ。具はチーズとベーコンのみ、ですが一口食べるとあれ?食べたことがない美味しさです。燻製バルで作られるという燻製チーズが個性的なのと、優しい甘さがインパクト大。何を加えて甘さをだしているのかは、秘密とのことで、こちらもシンプルでいて真似のできない味。だからとりこになってしまう店なのです。
毎月28日はにわとりの日ということで、とてもお得なメニューが登場。また2ヶ月ごとに期間限定メニューも登場します。韓国フェアをやったり、焼き鯖弁当、カキフライなど旬を楽しめたり、料理のセンスと腕前が光る特別メニューの発表を、常連さんが楽しみにしています。
電話予約やLINEモバイルオーダーも可能なので、唐揚げ気分、という時に迷わず注文しちゃいましょう。