▲こうしえん薬局さんの新型コロナウイルス感染防止対策について【動画】
昭和63年、市販の薬を主に扱うくすり屋さんとして開業。当時は日々、店に立ち、不調な症状を訴えるお客様の相談にのったり、顔なじみのミセスと化粧品談義をしたり…忙しかったオーナーの井上友子さん。
ところが15年くらい前に院外処方箋が認められるようになって、くすり屋さんから本格的な薬局『こうしえん薬局』へと変貌。
よろずや的にいろいろ置かれていた店内は、白衣の薬剤師さんが忙しく働き回るクリニック的な雰囲気に一転したといいます。と同時に、近隣に皮膚科、耳鼻科、内科、小児科…昔からあった医院に加えて多数の医院が開業し、3年前には甲子園筋をはさんで西側に『浦風店』(☎0798−81−1500)もオープンさせたほどの盛況ぶり。
でも、たとえ混み合っても、広く明るい店内には腰をかける椅子がゆったり用意されていて快適に待てるのが特徴。ウォーターサーバーが置かれ、子どもには絵本&「ひとつどうぞ」とかごに入った飴を用意されています。
総勢20名いるという薬剤師の皆さんが、笑顔の優しい女性ばかりで丁寧に薬の説明や飲み合わせの不安解消をしてくれるのも、魅力のひとつ。
ちなみに「薬を、水以外のビールなどで飲んでもいいものですか?」と馬鹿げた質問(でも長く悩んでいた)をしたところ、「薬は胃で効いてほしいとか、腸で効いてほしいとか、用途で効いて欲しい場所が違ってます。
アルコールで飲むと、くすりの溶けるのが早くなる傾向があるので、効いてほしいところにうまく届かないというデメリットがありますよ」と的確なお答え。
「血圧の薬はグレープフルーツとあわせると血圧をさげすぎてしまうという有名な話もありますよね。そういう相互作用には気をつけてほしいものです。また、薬の飲み合わせにも気をつけたいもの。
サプリメントとの飲み合わせの相談なども気軽にしてくださいね」と付け加えていただき、感激。職場近くで診てもらった処方箋を家の近所のここで出す、といった地元ファンが多いのもうなずけます。
ありがたいのが、界隈のクリニックが閉まった後や休診の日の対応。急な発熱や嘔吐、頭痛などでOTC(=オーバー ザ カウンター。薬局で処方箋なしで薬剤師から買える第一類医薬品)を丁寧な薬剤師さんに相談にのってもらいながら選び、購入できるのは助かります。
平日は夜8時半まで(浦風店は夜8時まで)やっているOTC医薬品の他に、マスクやうがい薬、のど飴などが店の片隅に並ぶなか、くすり屋さんの時の延長で置いているのがオリーブオイルのハンドクリームと化粧品。
オーナーの井上さんをはじめ、薬剤師さんたちが使ってみて、よかったので置いているのだそうだが、昔と変わらぬ若々しい肌の井上さんをみれば、その効果、信じたくなるもの。くすり屋さん当時と同様に、井上さんとのおしゃべりを楽しみに、病気でなくても来られる常連さんもいたり…。
処方箋がなくても、日々、気になることがあれば、気軽に相談に応じてくれるので、その場合、空いている木曜の午後を狙って行きましょう。