最近、ジムと言っても普段着で好きな時に行けるお手軽なものから、いくつかのトレーニングマシンを回っていくサーキット系まで多彩です。気軽に運動できるのはいいことですが、細やかな思いにきちんと応えてくれるとなると難しいようです。
「Body Assist西宮」は現在、40代を中心に子供から80代の方までが通うパーソナルジム。もとはトレーナーを派遣するスタイルだったのですが、幅広い世代の健康維持やスポーツ少年少女の育成をしっかりやるためには、地域に根付いて通えるスタイルが重要だと考えて2018年にオープンしました。プライベートを充実させるジム、ということで、旧国道沿いの窓は採光はできても外から中は見えにくい仕組み。扉はパスワードを打ち込んで開錠し、まるで秘密基地に通うような特別感がします。
入り口には、トレーナーの顔写真がプロフィールと共にずらり。あわせてプロのスポーツ選手のサインも並んでいます。「いろんなスポーツを経験した理学療法士や健康運動実践指導者、栄養学の専門家など多彩なトレーナーがいるのも魅力です」と話す主任の宮崎拓哉さんは、ウエイトリフティングの経験者であり、二つのトレーナー資格保持者。高校や大学の部活の指導経験だけでなく、専門学校の講師経験もあるのだそう。そんな実践と知識を兼ね備えたトレーナー陣が、会員一人一人の目的にあわせてついてくれるのです。
入会の際には、カウンセリングでその人の目的を聞き込み、まず目標を定めます。そして身長・体重・体脂肪率・骨格筋率の測定、FMS(Functional Movement Screen:身体機能評価)、足底分析を行い、そのデータをもとに個人のプログラムを作成するといいます。FMSでは身体のバランスや関節の連動性がわかるのだそう。足底分析をする理由は「二足歩行をする人間は身体にゆがみが出やすいので、その改善や足のストレスを軽減のために個人の足に合わせてインソールを作成します。それを靴底に敷くと運動はもちろん、日常生活をすることでパフォーマンスもぐんとアップするのです」と、宮崎さんが教えてくれました。
トレーニングを同時間帯におこなうのは多くても二人まで。みっちりマンツーマンで行われます。興味深いのが、前・後・側面・頭上の四方向のカメラで撮る動きを確認しながらトレーニングできるシステム。自分では確認できない目線から自分の姿を見ることで、問題点も理解しやすく、正しいフォームを目指し、より効果的なトレーニングができるのです。またトレーニング方法をスマホアプリで動画配信をするサービスもあり、自宅でも正確なトレーニングを行うことができると好評。これだけ手厚くサポートしてもらえるので「パーソナルジムにしたらリーズナブルだと言ってもらえます」と宮崎さん。「気になる人は体験コースもあるので、気軽に試してみてくださいね」。
神経系が一番発達する時期のジュニア世代には、身体の上手な使い方を教え、姿勢改善や柔軟性の改善を促します。健康維持を意識し始めるアダルト世代には、その人の目標に合わせたトレーニングで怪我なく趣味のスポーツを楽しんだり、健康を保てるようにサポート。身体の節々が痛むといった悩みを抱えたシニア世代には、その痛みを軽減させて、健康寿命を伸ばすお手伝いを、と考えてくれるジム。アスリートだけでなく、誰もがよりパワーアップできるきっかけを見つけられるのですから、老若男女問わず、通いたくなる秘密基地です。