駅名が変わり、駅舎も建て変わって活気づいた鳴尾・武庫川女子大前駅。駅前で広い世代に人気を集めるお店が「19時のGohoubi鳴尾店」です。19時のご褒美！インパクトのある店名に夜だけオープンのカフェだと勘違いすることなかれ、14時から23時まで営業のソフトクリームとクレープ専門店。19時は「いくじ」と読み、育児中の人にほっと一息ついてね、というメッセージも含んでいます。
オープンは2022年４月。阪神西宮駅のそばにある串カツ屋「串膳」のオーナー山本浩士さんが、コロナで飲食業界がダメージを受けている最中、知り合いが起業した19時のGohoubiに魅力を感じ、フランチャイズ経営に名乗りをあげたのだそう。とはいえスイーツ業界は初挑戦ゆえ、クレープ生地を薄く均等に焼いたりソフトクリームをうまく巻けるようになるまでは、特訓の日々。今は努力実って、どのメニューもインスタ映えする仕上がりです。
お客さんは地元の女子大生を中心に女子高生やスイーツ男子、夜ご飯後のお茶に立ち寄る人や夜カフェ使いでお喋りも楽しむ人まで多種多様。そして店名通り、育児の合間に息抜きに子連れで来られるママパパ、じいじばあばも。そこで喜ばれるのが小学生以下対象のお子さまメニュー。大人がスイーツを楽しむ傍らで、アイスが290円、アップルジュースならば、なんと10円。キッズも大満足なのです。
さて実際にオーダーしようとなると、写真入りのメニューの前でかなり悩みそう。クレープにするかソフトクリームにするか。頭上の黒板に描かれた人気ベスト10も参考にしつつ、今回はアルバイトの田尾さんに選んでもらった紅いものクレープをオーダー。可愛らし過ぎるのでしばらく四方八方から眺めて、写真を撮ってからパクリ。皮がもっちりでクリームはふわっふわ。生地の配合は企業秘密ですが、生クリームはきちんと一手間かけて泡立ててこそのクオリティだと分かります。スプーンで掘り進んでいくと何かコツンとぶつかりました。食べるとサクッ、楽しい味変です。この宝探しのような仕掛けは、いくつかのクレープで体験できるのだそう。
ソフトクリームとクレープ、人気はほぼ等分だそうですが、注目したいのが、りんご飴。新鮮なりんごに、自家製の飴を絡めればピカピカに輝くプレーンのりんご飴が完成。そこにチョコレートやココナッツをまぶしたメニューもあって、オーダーが入れば食べやすいサイズでカットされて、カップに入って出てきます。飴のパリパリと果肉のジューシーでシャキッとした食感が美味しくて楽しくて。甲子園けやき散歩道のガラポン抽選会の際の出店でも好評でした。
そして注目は、オープンして3年目で登場したアサイーボウル。ナッツやグラノーラ、フルーツがもりだくさんのヘルシーなスイーツ。オーダーが通ってから丁寧に作られるベースのアサイーはもっちりとした食感が特徴で、今まで食べたアサイーのなかで一番インパクトがあって美味しいと言う人、続出だそう。
閉店は23時。夜遅くまで本格スイーツが食べられるお店は、貴重です。育児に限らず仕事、勉強、家事…なにかとかこつけてご褒美、食べに行きましょう。
