取材前に、友達とランチに行ったことがありました。「気になるお店があるから行こう」と誘われて。店先には緑が茂り、中の様子は見えず。ロゴの文字がとてもレトロで、扉を開けたら昭和の時代にタイムトリップした感じがします。そしてランチはボリューム満点。お味は心込めて家族のために作られた家庭のご飯のように美味しくて、一見さんなのにすっかり長居をしたのを思い出します。
改めて取材すると、ママ(つい、こう呼びたくなる)の人柄がそのまま店の味わいになっているのだとわかりました。中岡幸子さんがこの店を始めたのは1984年。「喫茶店をしている親戚のところで修行をしてこのお店を始めました。もともと料理は好きですし、料理学校にも通っていた経験からモーニングやランチで止まらず、おうどん、お寿司、ラーメンなどお客様の要望に応えていろいろ作ってきましたね」とカウンターの中で、スタッフの末美さんと忙しく撮影用のモーニングセットを準備をしながら答えてくれました。末美さんは、近所に住むお友達だそうで、息の合ったコンビネーションで混んだ時もお客様を待たすことなくオーダーが通ります。
そして目の前に現れたのがA、B、Cと3種あるモーニングセットの各プレートとアイスコーヒー。それぞれドリンクがついてA500円、BCは550円。日替わりランチはコーヒーがついて1,100円。それ以外にもメニューにはピラフやカレーライス、オムライス、焼うどんetc。店内至る所にところてんだのかき氷だの、イレギュラーな黒板メニューならぬポスターメニューが貼られています。厨房側の壁に貼られた今時珍しいコーヒーチケットの束から、常連さんに愛されているのが伝わります。
買い物のついでに朝ごはん、お昼を食べに来たり、夕方に晩酌を少々。そんな使い方で毎日顔をだす常連さんも多いのだそう。「いまどきは添加物を使ったものが多いでしょ。毎日そんなものを食べていたらダメだから」とママ。そこで手間暇かけた愛情たっぷりの料理を毎日、仕込んでいるのです。
最初、この雰囲気は純喫茶だ、と思ったけれど、喫茶の枠は超えていました。聞いたことがないけれど、これは純レストラン。レスト自体、休息という意味ですし、レストランはフランス語で「回復させる、元気づける」という意味の言葉が語源だそう。まさに、居心地のいい店内、豊富なメニューとそのおいしさとママとのお喋りの楽しさを示しています。表に出て看板を見上げてびっくり!「Coffee&Rest」の文字が!もう、純レストラン確定で間違いないですね。
『エバーグリーン』
西宮市里中町3−11−10
電 0798ー48ー6677
営 8:00〜19:00
日曜、月曜定休