▲威風さんの新型コロナウイルス感染防止対策について【動画】
昨年秋にオープンした『たこ焼きバル 威風』。店先の小窓から、テイクアウトを気軽に頼むこともできますが、中に入ると、たこ焼き店のイメージを覆す広さと居心地の良さにびっくり。入り口の右手、厨房の前にはカウンターが5席。左手には靴を脱いでほっこりできる掘りごたつ式のテーブル席が4卓。
名前にバルとつけたのは「知り合いが『たこ焼き居酒屋』をやっていて。お酒も飲めて、ゆっくりできるたこ焼き屋さんって、いいなぁと思ったんです。たこ焼きってお手軽な価格だし、老若男女どなたにも食べてもらえるでしょ」。オーナー米田弘三さんのイメージしたとおり、お昼ご飯を食べにくる年配の方から部活帰りに買い食いする学生、会社帰りの一杯に立ち寄るサラリーマンからママ友達とわいわい盛り上がるミセスまで、多彩な顔ぶれが集まって来ます。
さて、主役のたこ焼きは素焼きの状態にネギだけトッピングされて登場。箸でつかむとプルンとしてて、口に放り込むとまずカリッ。そして中にはトロッとした生地をまとったタコが隠れています。この究極の食感と味わいを習得するため、広島で修業。師匠から教わった国産で無添加の生地の粉で焼き、秘伝の配合で作るだし醤油を置いています。まずは生地自体が風味あるので、そのままで。そして秘伝だし醤油で。あとは塩でシンプルに食べても、甘いソースや辛いソースをかけて、いろいろな味わいを楽しむのがおすすめです。
1人前6個280円(税込/5:00PMから税別)というたこ焼きのお値段に、まずこの時代、びっくりですが「揚げ出し豆腐」や「さきイカの天ぷら」「たこの唐揚げ」など、居酒屋さん風の一品がいろいろ280円。「カマンベールチーズフライ」や「あんこうの唐揚げ」「サクッとマグロクリスピー」など、高い料理も380円。ワンコインでおつりがくるという、財布に優しいメニュー構成です。
たこ焼きと並んで人気を集めるのが、唐揚げ。米田さん自身も、たこ焼きと唐揚げのツートップでやっていきたいと思っているだけあって、こだわり満載。まず、おもしろいのがおとん、おかんと銘打った名前。「おとんの唐揚げ」とは、鶏の胸肉をサクサクと香ばしく、あっさりした味わいに揚げたヘルシーな唐揚げ。コレステロールを気にする男性に、というわけです。「おかんの唐揚げ」は、秘伝醤油仕込みで、口の中で肉汁と醤油&ニンニク風味が噛むたびに広がるジューシーな唐揚げ。これがあれば、女性もグビグビ、プハーッ。飲み物はオール280円で「1000円あれば、ほろ酔いになれますよ。」と米田さん。最近はテレビCMの影響もあってか、ハイカラ(ハイボールと唐揚げの組み合わせ)のオーダーも多いそうです。たこ焼きと唐揚げのテイクアウトは、事前に電話などで予約も可能。待たずに、頼んだ時間に頼んだぶんだけピックアップできるのでおやつや夕飯の一品として、活躍しますよ。
飲食店をする前、服飾関係の仕事を長くやっていたということもあってか、スタッフは皆、揃いのTシャツで決まってます。その背中には「ありがとう 心から 精一杯の気持ちを込めて」とメッセージ入り。てきぱき働くスタッフの姿は見ていてとても気持ちがよくて…。こちらも帰り際に大きな声で「ごちそうさま」と言いたくなります。